焼酎には「甲類」と「乙類」の2つに分けられます。
この2つの違いは焼酎製造時の蒸留方式の違いです。

甲類焼酎は連続式蒸留機で蒸留され、アルコール度数が36度未満のものです。
この蒸留方式では、不純物が少なく高い純度のアルコールが抽出されるため香味にクセがありません。
ですのでレモンサワーやウーロンハイなど、割りもののベースに使われることが多いです。

一方、乙類焼酎は単式蒸留機で蒸留され、アルコール度数が45度以下のものです。
芋・麦・米などの原料の風味をしっかりと感じられるのが特徴です。

乙類焼酎には血栓症の予防、動脈硬化や痛風の予防、血流の促進、悪酔いや二日酔いの防止など、健康状態を改善する効果があると言われています。

ですので、「焼酎の甲類と乙類で身体にいいのは?」ときかれれば、やはり乙類焼酎のほう方が体にいいと言えます。

とはいえ、どちらの焼酎も適量を守って飲むことが大切です。

甲類焼酎も乙類焼酎も基本的には体に悪いお酒ではない

焼酎 体にいい

甲類焼酎・乙類焼酎は蒸留酒なので糖質・プリン体を含みません。
ですので、ビールや日本酒、ワインなど他のお酒に比べたら、健康に及ぼす悪影響はより少ないといえます。

さらに乙類焼酎には血栓症の予防、動脈硬化や痛風の予防、血流の促進、悪酔いや二日酔いの防止など、健康状態を改善する効果があるとされています。


【芋焼酎が血栓と溶かす?】

ですので、甲類焼酎と乙類焼酎で体にいいのは乙類焼酎と言えます。

ただしどちらもお酒であることには変わりなく、適量を守ることが大切です。

乙類焼酎が体に悪いという噂の理由

しかし、「乙類焼酎は身体に悪い」という人もいます。

確かに視点を変えれば、乙類焼酎は体に悪いという理由もわかります。

  1. 度数の割に飲みやすい
    乙類焼酎は原料の風味が残り、ゆっくりと味わうのに向いています。しかし、その飲みやすさから、飲み過ぎや悪酔いしやすいと言われています。
  2. カロリーが高い
    乙類焼酎は、甲類焼酎よりもカロリーが高いとされています。例えば、乙類焼酎は1合あたり約263キロカロリーですが、甲類焼酎は1合あたり約370キロカロリーとなり、乙類焼酎の方が約1.4倍カロリーが多いです。そのため、摂取する機会が多いと肥満に繋がる可能性があります。



これらの理由から「乙類焼酎が体に悪い」と言う人がいるのかもしれません。

甲類焼酎は目に悪いという噂

甲類焼酎が目に悪い」と言われる理由は、実際には根拠がないと思います。

甲類焼酎は乙類に比べて蒸留をきつく行いますので、不純物や風味がより少なくなっています。
そのため、甲類焼酎は比較的安価であり、これが品質への不信感につながっているのかもしれません。
安いお酒への不安がさまざまな噂を作り出しているのが原因とも考えられます。

例えば、戦時中に誤ってメチルアルコールを飲んで視力を失ったという事例と混同されている可能性もあります。
メチルアルコールは有毒で、摂取すると視神経を損傷し、失明を引き起こすことがあります。

しかし、甲類焼酎が目に悪いという具体的な科学的証拠は存在しません。

これだけ国民の健康に目を光らせている政府ですから、そんな事実があればすぐに販売チュ氏になりますし、甲類焼酎のメーカーは裁判で田ファ苦の賠償金を支払っているはずです。
でもそんな話、見たことも聞いたこともないですよね。

代表的な甲類焼酎と乙類焼酎の銘柄

焼酎 銘柄

一般に「甲類焼酎」と「乙類焼酎」と言われてもピンとこないかもしれません。
そこで代表的な甲類焼酎と乙類焼酎を挙げてみます。

代表的な甲類焼酎の銘柄

甲類焼酎の代表的な銘柄は、以下のとおりです。

  • 宝焼酎
    宝焼酎は、1923年創業の宝酒造が製造する、甲類焼酎のトップブランドです。すっきりとした飲み口が特徴で、チューハイやサワーなどのベースによく使われます。
  • キンミヤ焼酎
    キンミヤ焼酎は、1882年創業の宮崎本店が製造する、甲類焼酎の定番銘柄です。クセがなく飲みやすいため、初心者にもおすすめです。
    参考記事:キンミヤ焼酎(甲類焼酎)は体に悪い?そんな噂が流れる理由と正しい飲み方
  • JINRO
    JINROは、韓国の焼酎メーカーである眞露(ジンロ)が製造する、韓国産の甲類焼酎です。世界中で販売されており、日本でも人気があります
  • 鏡月
    鏡月は、韓国の焼酎メーカーである鏡月大宇酒造が製造する、韓国産の甲類焼酎です。JINROと並んで、韓国で人気の焼酎です。
  • 大五郎
    大五郎は、合同酒精が製造する、甲類焼酎の低価格帯の銘柄です。コスパの良さが魅力です。
  • 白玉焼酎

代表的な乙類焼酎の銘柄

乙類焼酎の代表的な銘柄には以下のようなものがあります

  • 霧島
    焼酎シェア日本一を誇る霧島酒造の芋焼酎ブランド「霧島」。黒麹仕込みの「黒霧島」は芋焼酎のトップブランドと呼ばれ、人気を集めています。
  • いいちこ
    ノスタルジックなCMと「下町のナポレオン」の愛称でおなじみの麦焼酎。厳選した大麦だけを原料に造りあげた麦100%の酒は、華やかな香りとまろやかでクセのない味わいが特徴で、第二次焼酎ブームを牽引しました。
  • 村尾
    「村尾」は鹿児島県の薩摩川内市に蔵を構える村尾酒造が手がける芋焼酎で、プレミアム芋焼酎「3M」の一つとして知られています。その力強い味わいと芳醇な焼き芋を思わせる風味が特徴で、多くの焼酎ファンを魅了しています。また、伝統的な「甕壷仕込み」製法により、芋の風味が凝縮されています12。そのため、村尾はその人気の高さから定価で入手することが非常に難しく、誰もが一度は飲んでみたい入手困難銘柄のひとつとされています。.。
  • 森伊蔵
    フランスの故・シラク元大統領も愛したという幻の芋焼酎。麹仕込みの「森伊蔵」は“絶妙なバランス”が人気の秘密といわれています。
  • 壱岐の風(いきのかぜ)
    長崎県の壱岐島で製造される乙類焼酎で、原料にはさつまいもが使われています。



これらの乙類焼酎の銘柄はそれぞれ独自の製法と特性を持っており、その味わいは多種多様です。

焼酎を体にいいお酒として飲むには

焼酎 体にいい飲み方

先にも述べたように、焼酎は蒸留酒なので糖質・プリン体を含みません。
ですので、他のお酒に比べたら健康に及ぼす悪影響はより少ないといえます。

しかし、お酒はお酒。
飲み過ぎては身体に悪いのは当然です。
ですので適量を守って、聴衆を楽しんでください。

「割って飲む」焼酎ならでは飲み方でより健康的に

焼酎 体にいいもので割る

クセのない焼酎ならではの飲み方が、なにかで「割って飲む」ことです。
多くの方は焼酎をストレートやロックという飲み方より、チューハイなどなに化で割って飲んでいます。

そこで、そすめなのはその焼酎を割るモノをより健康的なものにして欲しいです。

レモンやシークワーサーなどには、ビタミンC・クエン酸・ノビレチンなど身体に良い成分が含まれています。このあたりにも注目して、より体にいいい焼酎の飲み方を心がけてください。